十数年前に植えたキウイが育ち、今は、そこそこ収穫があります。しかし、以前はあまり、実が生りませんでした。調べた結果、実をつける雌(キウイは雌雄異株)の樹の日当たりが悪いのが原因と思われました。ここでは、キウイの収量を改善した体験を書きました。
<目次>
キウイの収量を改善した経験について
雌の樹の日照改善


雄と雌の花
十数年前キウイの木を植え、今では大きくなっています。最近は、毎年実を着けていますが、当初は花は咲くのに実はならず、情けない状態でした。
WEBで調べると、あちこちのサイトで人口受粉の方法が解説されていました。てっきりこれだと思い、2~3年ほどだったでしょうか、花粉を採っては別の花(皆同じ雄の花だったのですが、疑問も持たず手当たり次第にやりました。)に付けてみました。
だめでした。なぜだろうとさらに調べていると、雄と雌の花が違うことを知りました。(いつもながらの間抜でした。)
この写真の真ん中に咲いているのが雌、下が雄ということを知ったわけです。わかりにくい写真で恐縮ですが、その時は、ほとんどが雄の花ばかりで、雌見つけるのも難しい程咲いておらず、雄の花粉を雄の花にくっつけていた訳です。
つぎの写真は、雌の花と雄の花を近くから撮ったものです。
![]() ![]() 雌の花 |
![]() ![]() 雄の花 |
雌の花には前面に白い雌しべがついていますが、雄の花には、胞子嚢をつけた雄しべがついているだけで、雌しべは見られません。花が咲くと受粉するかどうかの問題はありますが、実がつきそうかどうかがわかることになります。
つぎは、雌の花が咲かない原因が何かということになりますが、
雄の木の方が優勢で大きくなり、雌の日当たりが悪くなったためと推定されました。(そのようなことがあるとの記述を発見しました。)
そこで、雄の木の枝を思い切って剪定したところ、めでたく改善でき、やれやれでした。
植物にもよるんでしょうが、通常の果実は日当たりが重要であることを改めて思いました。以後、周囲の木や枝の付き方などに気をつけるようになりました。
次の写真は今年の剪定後のものです。これを見ると、もう少し切ってもいいのかもしれませんが、それほど問題はないかと思っています。


剪定したキウイ
キウイに対する猿の食害ですが、今のところ受けていません。というのも、キウイは実が堅いうちに採って追熟させて食べますが、採るころには、猿はまだ食べ時でないので、食べようとしないからだろうと思います。
ということで、キウイは猿害を受けにくい果樹ということになるかと思います。
おわりに
なかなか実をつけなかったキウイについて、剪定を適正にすることによって、収量を改善することができました。
今年も剪定をしましたが、どのような結果になるか、楽しみです。
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