我が家には、温州ミカンとスダチを1本づつ植えていますが、猿闊歩する当地では、酸っぱいまま収穫するスダチのほうが、猿の被害を受けることがなく、栽培に適していると思います。温州ミカンは、熟してから収穫するので、猿の被害を受けやすいと思われます。
温州ミカンとスダチの猿の被害について
温州ミカンと猿
温州ミカンは、植えてから8年位でしょうか。年々安定して実をつけるようになってきました。高さは、3m程度になっています。
昨年は、肥料をいつもより多く与えたためか、豊作でした。今年も、沢山の花を付けています。
摘花しないと、小さい実が沢山なるので、思い切って落とす方がいいようです。昨年、かなりとったつもりだったのですが、摘花不足だったようです。
花粉の香りがあたり一面に漂い、昆虫が集まって蜜を吸っています。
当地は、特産地の和歌山より寒く、日照時間も少ないので、栽培地としては適地とは言えないように思います。
ただ、毎年実をつけそれなりに食べることもできます。

温州ミカンの花
花は、花弁が5枚で、伸びた花柱の先に黄色い柱頭がついています。
花が終わったあとは小さな実がつき、11月末頃には黄色く熟してきます。
この頃には、猿も食べ物を探しており、たべごろになると食べにきます。
それに対抗して、こちらも、少々酸っぱくても全部採るようにしています。
スダチと猿
この写真は、スダチの花ですが、温州ミカンの花と良くにています。
温州ミカンに較べて少し小さめでしょうか。でも、良く似ています。
最近、タネ無しスダチの苗も販売されています。
私も里山に数本植えていますが、実を付けるにはもう少し時間がかかりそうです。
このスダチの樹も植えてから10年位になると思います。
高さは2mくらいになっており、毎年実をたくさんの実を付けます。
猿と栽培作物の関係
スダチは、9月~10月頃には酸っぱいうちに収穫して、焼き魚や松茸などに利用するため、
温州ミカンのように猿と競争したことはありません。
つまり、猿は酸っぱいのがあまり得意ではないようで、
スダチを食べられたことはいまのところありません。
猿が出没する当地において栽培する作物は、猿が敬遠するものを作ることが必要ではないかと思います。
果物では、トチ、梅、銀杏、サンショ、キウイ(堅いうちに採って追熟)、レモン(当地では気候的に不的確?)、
柚(早めに収穫)、カボスなどが可能性があるのではないかと思います。
せっかく作っても食べられるようでは、話になりませんから。
野菜類ではざっと上げると、モロヘイヤ、オクラ(粘つくもの)、明日葉、ウド、コンニャク、ピーマン、シソ、ハーブ類などでしょうか。
詳しくは、以下のページもご覧ください。
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