山で植物を栽培していますが、鹿の食害にあうため柵を設置しています。柵が不完全なため侵入されていますが、柵から侵入する鹿への対策の様子について書きました。完全な柵にすべきなのですが、そうもいかず、なるべく見回り柵を修理するようにしています。
柵と鹿の状況について

柵の網を破って侵入した鹿
1haに満たない面積の山(里山に近いか)に、いろいろの樹を植えて育てています。(気が多いもので、思いつくものを少し植えすぎている感があります。)
もともとは、金網の柵がはられていたのですが、台風による崖崩れや倒木のために所々で破損していたものを、修理して鹿やイノシシによる獣害を防いでいます。
金網は高価なため、ビニール製の網や針金で安く修理するというケチケチ対策なので、鹿さんにつけこまれているというのが今の状況です。このため、写真のように鹿に侵入されることになってしまいます。
もっとも、入られても被害を受けないように、樹毎に防獣ネットを被せてもいるのですが、全部という訳にも行かないので、柵で防ぎたいということになります。

防獣ネット
鹿との知恵くらべ
ここでは、最近の鹿の攻撃と、こちらの防戦状況について述べます。
柵で囲った場所に出入り口がつくってあり、そこには15mmの網目のビニール製の網を張っています。
先日のことですが、この網を噛み破って入ったのでしょう、大きな穴が開いていました。初めてのことで驚きました。

鹿に破られた網
網が劣化してきているのと、網がたるんでいたのかと思います。今までの経験では、網が食いちぎられるとしても網目が5cm程度以上で、鹿が網目に口を差し込めるからだ、と思っていたので、驚きました。
以前、兎にこのくらいの網を破られたこともありましたが、この穴の大きさは、鹿に違いありません。
兎の時には、針金を横方向に通して歯で噛もうとしても噛めないようにすることによって、その後破られなくなったので、同様の対策をとりました。

針金を通した網
見栄えがよくないですが、破られた場所を針金で修復するとともに、網の目沿って横方向に通しました。
当然しかも再度挑戦したでしょうが、針金を噛んでかたいとあきらめたのか、網を破ることまでは出来ないようす。その後は破られていません。
ところが、別のところから侵入されました。

押し広げられた金網
網の外側は、ウツギの樹が密集して入り込むのも大変な場所なのですが、金網が劣化してつなぎ目が緩んでいたのでしょう、押し広げて侵入していました。

網に着いた鹿の毛
鹿もぎりぎりで通り抜けたのでしょうね。網には鹿の毛がついていました。鹿の執念には驚くばかりです。
実は同じような金網からの侵入は以前もあり、針金で対策して入らなくしました。そうすると、最初にお話しした出入りの修理をしたのですが、そうするとまたこちらに来たという訳です。
鹿対策はまだ続きそう
鹿に侵入されて修復するたびに、これで大丈夫かなと思うのですが、甘いんでしょうね。またやられ、止めることができません。
思い切って柵を作りなおさなければ、この戦いはいつまでも続くのかも知れません。
周囲の山はほとんどが人工林で、草が生えない土地なわけで、柵の中の食べ物は何としても手に入れたいのでしょう。
奈良市内の鹿と大違いなんですね。鹿も生まれ出たところによって全く違った暮らしを送ることになる。
私としては、鹿に枝葉が食べられない大きさになるまでは、何とか育てあげなければ安心できません。
鹿との関わりについては、まだ語りつくせないことがあるので、また取り上げていきたいと思います。