栄養豊富で、天ぷら、炒め物、お浸しなど、いろんな調理方法で美味しくいただける明日葉を、6年ほど前から育てています。少し苦みがある野菜ですが、手間いらずで育てることができ、重宝しています。我流ですが、栽培方法を書きました。
明日葉を栽培し始めた動機
新聞で見かけた明日葉普及を目指す団体の広告をみて、明日葉でできたお茶や種(苗だったか?)を採りよせたのが始まりです。
最初は、数株を畑の隅で栽培しましたが、春から秋にかけて適度に(さすがに、採った翌日も採れることはありませんが)
採れるので、味噌汁に入れたり、お浸しの具にできるので重宝しています。

畑で育つ明日葉
その後は、数を増やし今は、30株ほどになっているかと思います。
写真は、そのなかの一つですが、元気に育っています。
私が育てている理由は、次のようなことからです。
- 虫があまりついたり、病気のなったことがことがありません。(私の経験です。)(猿もいまの所食べないみたい。)
- 最初に肥料を与えて株が大きくなれば、その後は、肥料は必要ないようです。ただ、高さが1mほど、幹も4cmくらいでしょうか、大きくなります。
- 普段は、伸びてくる葉を収穫するだけなので、ほとんど手間がかかりません。
- 3年程すれば枯れてしまうのが難点ですが、種を採っておけば継続して作れます。うまくいけば、枯れた茎の横から新しい芽が出てくることもあるようです。
- βカロテンが豊富で健康増進に有効な野菜と言われています。
手抜きが好みの私にピッタリな作物です。それでは、私の明日葉の栽培について書きます。
明日葉の栽培について
苗の植え付け
最初は、苗から育てるのが無難かもしれません。
といっても、発芽しにくいということもありません。
私は、毎年種を採って、発芽させています。
苗は、ホームセンターやフリマでも売られています。
苗が大きく(15cmほどでしょうか)根が充実したものを選ぶことです。
苗が小さくて、根が発達していないものは、根着かずに枯れることもあります。
私は、植え付けは苗が充実してくる秋に行うようにしています。
いままで、自分で種を蒔いて育ってきたものを、小さな状態で畑に移植して失敗したことが何度かあります。
植えつける環境にもよるのだと思いますが、案外デリケートで、小さい苗だと、枯れてしまったことがありますので、注意したほうがいいと思います。
場所は、半日陰がいいようです。日当たりが良すぎる場合は、寒冷紗で保護した方がいいでしょう。
株が成長して大きくなるまでは、乾き過ぎないように、また水をやりすぎないよう、注意して育てることが大切です。大きく育ったあとは、少々のことでは枯れることはないようです。
苗を畑に植えつける場合は、30cm以上、離して植えるがいいと思います。
タネから育てる場合
明日葉が育って3~4年すると、花が咲き種をつけたあと枯れます。良く熟れた種を12月頃採っておき、翌年4月頃に蒔きます。蒔く前には、種を一昼夜水につけ、蒔きます。
以下は、私の今年の経験ですが、案外よく発芽します。
私は、昨年の種を湿らせて密封したビニール袋に入れて戸外に放置して置いたところ、3月ころだったでしょうか、たくさんの種から根が出てきていたので、あわててポットに植え替えました。
密封したビニール袋の中なので、温度は高く、早く発芽したようですが、ポットで順調に育ちました。
別のタネは、プランタに入れた種まき用土にパラパラと蒔いて日陰におき、ときどき水を与えておいたところ良く発芽しました。

ポットで育つ明日葉
写真は、ポットに数粒種をまいて日陰においていたのものです。よく発芽してくれました。もう少し育ってから畑に植えようと思っています。
種の採り方と保存
12月ころになると種に実が入ります。うっかりしていると種が落ちてしまうので、気を付けて採るようにします。袋を取り付けておいて、採るのもいいかもしれません。
早く採りすぎて実が入っていないと、発芽率が低下することになるので、気をつけなければなりません。
採った種は密閉した缶などに入れて、蒔種する4~5月まで冷蔵庫で保存します。
そのまま蒔くと、乾燥や湿気過多など、自然条件の影響を受ける可能性があるので、冷蔵庫に保存しておいて蒔くほうが、安全に発芽するということかと思います。
虫や病気対策
明日葉には、虫がついているのを見たことはありませんが、見かけたら取り除きます。(トマトやピーマンには、カメムシなどがよく着きますが、特に薬品を使うこともなく、水に落として退治します。)
病気になったこともありませんが、出来るだけ風通しがよくなるように、周囲の雑草とりなどをするなど、気を付けています。
窒素分が多すぎると「さび病」になりやすいときいていますので、肥料はほとんど与えません。
以上が、ざっとした私の栽培方法ですが、作りやすい野菜だと思います。
明日葉の収穫方法
収穫は、普通、発芽した翌年からになります。葉が成長して茎が3本になったら、そのうちの若い葉を根元から数センチ以上のところで採取し、残りの2本は常に残すようにします。
私の感想ですが、株が1つだけですと、物足りなく思うかもしれません。できれば10株ほどつくっておけば、ほぼ連続して収穫できるのではないかと思います。
3~4年経過すると花を咲かせますが、収穫を続けるためには、早めにとってしまいます。これにより、収穫期間を長引かせることができるとのことです。
明日葉の食べ方について
私は、普段、お浸しや味噌汁に入れて食べることが多いです。炒め物や天ぷらも美味しくいただけます。良く聞くのは、青汁に使われていることですね。
少し苦みがある特徴のある味ですが、気になる程ではないと思います。いろんなところで売られているので、栽培する前に試しに買って味見するのもいいでしょうね。
アシタバの基本情報・花言葉
明日葉は、日本原産のセリ科シシウド属の植物です。房総半島から紀伊半島、伊豆諸島に自生。産地として八丈島が有名ですね。明日葉の名前の由来は、「今日葉を摘んでも明日には芽が出る」ほど繁殖力が強いことによるとのことです。
また、便秘防止や利尿・高血圧予防・強壮作用があるとされ、緑黄色野菜としてミネラルやビタミンも豊富に含まれる。特に、塩分を体外に排出する作用があるカリウムと、がん予防に役立つと考えられているβ-カロテンが多く含まれているのが特徴といわれます。(以上、Wikipediaより)
明日葉の花言葉は、「旺盛な活動力」、「未来への希望」。
積極的で、なかなかいい花言葉ですね。
おわりに
約6年ほど明日葉を育ててきた経験を含めて、
明日菜の栽培方法について書いてみました。
栄養面で優れており、
栽培方法もそれほど難しくなく育てやすい野菜だと思います。
私的にうれしいことは、猿が食べないことです。(^_^)
参照サイト
Wikipedia アシタバ
HORITA アシタバ
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