8月13日には、毎年お盆の墓参りを行い、迎え火を焚いてご先祖を迎えます。そして、14日に和尚さまが、家でお経をあげてくださいます。そして、お盆が終わる15日に送り火を焚いて、墓参りをし、16日に川で水塔婆を燃やしてお盆の行事が終わります。
お盆の墓参りと迎え火、送り火などの行事
お盆の墓参りと迎え火
夕方の4時頃、近くにある我が家の墓にお参りしました。
お墓には、事前にシキミを供えてあるので、線香と、
迎え火を焚く小さく割った木(タヤと呼ばれています。)それと水を持ってお参りします。
タヤの意味や漢字はよくわかりませんが、私は、杉の間伐材を使って作っています。
写真は、墓地で燃やしている迎え火です。今回は、雨が降っておらず、風もないので、上手く燃えました。雨が降ると濡れた木は燃えにくくなり、風が吹くと着火に苦労することがあるのですが、今回は助かりました。この火で線香に火をつけ、墓石に供え、水をかけてお参りしました。そして、火が消えるのを待って帰りました。

迎え火
家に帰ったところで、また、迎え火を燃やします。念入りなんですね。
一般的には、家の門前などで燃やすのが普通のようです。
15日には、迎え火と逆の手順で、送り火を焚きます。つまり、最初に家で焚き、お墓に参って焚きます。
そして、16日は、精霊流しとして水塔婆を川で燃やし、お盆の行事が終わります。
昔は塔婆やお供えの野菜や果物などを川に流していましたが、川を汚すことになるので、最近では水塔婆を燃やすだけになりました。
我が家の家族は、家内と長男、長女になりますが、離れた都市部で暮らしています。
それぞれ仕事もあり、お盆には来れないとのことで、先日そろってお墓と仏壇にお参りして帰りました。
それぞれの生活があるので、なかなかお盆を一緒にできないのは残念です。
お盆の仏壇のお祀り

お盆のお供え
仏壇も久しぶりに掃除をして、お供えをしました。
お盆は5供(ごくう)といわれる、香花灯水食をお供えするのがおススメとのことです。
我が家のお供えの様子はつぎのようなものです。
香りは線香を、花はシキミや買ってきた菊やホオズキを、灯は灯ろうとロウソク、水はお茶と水、食はお菓子、リンゴ、それと家で採れた野菜など、14日は食事、などを供えました。
写真は、お供えした野菜です。トマト、ナス、キュウリ、オクラなどが自家製です。ピーマンはもらい物、そのほかは買ったものです。

お供えの食事
14日は、朝から和尚様がお参りしてくださいます。せっかくですので、仏様用のお膳を準備してお供えしました。
ちょっと恥ずかしいので、蓋をしてあります。というより蓋をして供えておけば、和尚様が蓋をあけてくれ、その後お経をあげてくださいます。
メニューは、カボチャの煮もの、ヒジキと大豆の煮もの、キュウリとトマト、それにご飯とお汁です。毎年ほぼ同じメニューになります。(^ ^;)
和尚さまにお参りしていただいた後は、新盆のお家にお参りさせていただきました。新盆のお宅とは、昨年のお盆以降に亡くなった方がおられ、49日が終わられているお宅のことになります。
今年は、3軒のお宅にお参りさせていただきました。
14日は、毎年、盆踊りが行われていますが、今年はコロナの影響で中止になりました。コロナの影響は大きいですね。
お盆のお参りについて
お盆の由来について。
古代中国やシルクロード周辺の国々では、苦しんでいる死者を救うため、「ウランバーナ」(サンスクリット語)という行事が行われていたそうです。
この行事を日本に受け継ぎ、「盂蘭盆」(ウラボン)と音訳したそうですが、これを略して「お盆」と呼ぶようになったとのことです。(曹洞宗近畿管区教化センター発行「RIN」vol.25)
お盆には、古い歴史があることがわかりますね。
また、迎え火ですが、麻の茎の芯(オガラ)を燃やすのが本来の方法の様です。
現代では、個人で迎え火や送り火を焚いている方は、少ないんでしょうね。
キュウリやナスビに手足をつけて、先祖が元気良く帰ってくる馬(キュウリ)や、とぼとぼと帰っていく牛(ナスビ)に、見立てて飾る習慣がありますが、こちらも面白いですね。
今年も、15日に送り火を家で焚き、お墓に参りしました。これで、ご先祖を送り、
翌16日の朝早く、川で水塔婆を燃やし、お盆の行事が終わりました。
おわり
我が家のお盆のお参りについて書きました。
会社勤めの頃はまったくと言うほど関心がなかったのですが、
いまは、親がやっていたことを同じように繰り返しています。
田舎では、昔からの風習がいろいろ残っています。
当地では、節分に魔除けの飾りをつけることなども
その例だと思いますが、地域が特色を持つということは、
いいことなんだろうと思います。(#^.^#)
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