庭の花壇に、コンニャク(蒟蒻)が増えてしまい、芋を掘ったつもりでも、毎年出てきて困っています。コンニャクは、芋に小さな芋をつけて増えるので、掘ったつもりでも、掘り残しが出てしまうんですね。小まめに掘り続ければやがてなくなるんでしょうか。
コンニャク
コンニャクの茎と葉

花壇のコンニャク
コンニャクは、サトイモ科の夏緑多年草植物で、原産地はインドまたは、インドネシアとされています。
雑草だらけの花壇ですが、いつの頃からかコンニャクが生えるようになっていました。 (;_;)
最初の写真のように、コンニャクは、羽根状の葉を構成し、たくさんの小さな葉からなります。特徴のある葉なので、一度見ると印象に残るのではないでしょうか。
横から見た茎には、黒い斑点がたくさんついているのも特徴ですね。高さは、年数によりますが、大きくなると1m程度になります。
コンニャクには、全身にエグ味があるので、猿や鹿は食べません。 (^◎^)
これを知ってから、これはいいぞと思って一時栽培しようと思ったことがあります。
しかし、いまはコンニャクの栽培は中止しています。山の中の畑で面積が少なく、本格的にコンニャク芋を作っても、大きな売り上げは望めないと判断したためです。
少なくとも、6次産業化をしないと収益は望めないのではないかとも思いますが、それも大変なんですよね。
できれば、山の中で栽培できて、収穫物が、小さくて軽く、価格が高いものがいいのですが・・・
栽培中止した頃、植えてあった大きなコンニャク芋に咲いた花の写真が残っていました。
コンニャク芋が、年数を経過するとこのような花を咲かせます。花を咲かせる時のコンニャクは、普通のコンニャクとは全く違っていて、次の写真のように真っすぐに茎が出てきます。

コンニャクの花
背丈くらいあったでしょうか、大きな花を咲かせるわけでなくそのまま枯れてしまいました。
つぎに、コンニャク芋について述べます。
コンニャク芋

コンニャク芋
コンニャク芋を見たことはありますか?
写真がコンニャク芋ですが、これを加工して製品化したコンニャクが作られます。
コンニャクは、コンニャク芋につく木子と呼ばれる小さな芋を植えることによって増やしますが、収穫までに3年かかります。
上の写真は、3年かかって大きくなったコンニャク芋です。
次の写真に、堀り上げた芋についている木子が写っています。

木子がついたコンニャク芋
コンニャクの茎が倒れる11月ころに、コンニャク芋を収穫しますが、上の写真では芋から、ひょろひょろと3本伸びているものが見られます。
上側に2個、右側に1個太い根のような物が出ていて、先端が膨れていますが、これが木子です。
コンニャクを増やすには、この木子を採って育てることになります。
我が家の花壇のコンニャク
最初の話にもどりますが、花壇のコンニャクが毎年生えてくるのは、芋を掘っても、木子が残っているためなんです。
芋を掘っても、木子は一緒についてくるわけではありません。そのまま残ってしまえば、来年は新しいコンニャクが生えてくることになりますよね。
他にも花が植えられているので、木子を完全にとり除くことが難しく、どうしても残ってしまいます。
このようなわけで、毎年芋を掘るのですが、翌年には小さなコンニャクの苗が生えてくることになっているという訳です。
仕方がないので、毎年、芋を掘って畑に植えるようにしています。気長にやっていくしかないんでしょうね。
最後に、製品のコンニャクを作る手順の概略を書いておきます。
コンニャク芋をミキサーなどですり潰し、水を加えてよくかき混ぜます。そこに、凝固剤(水酸化カルシウム)を加えてよく混ぜ、型に流し込み時間を置きます。かたまってきた段階で適当な大きさに切って、お湯に入れて茹でれば出来上がります。
私も、何回かつくったことがありますが、一応食べることが出来るものはできました。
自分でつくったコンニャクは、つくった充実感も手伝って、美味しいものでございます。 (^-^ )
おわりに
庭の花壇に毎年生えてくる困りもののコンニャクについて、なぜ芋を掘っても出てくるのかを書きました。
花壇には、コンニャクは植えない方がいいと痛感している次第です。