気温も下がってきたので、カビも生えないだろうと期待して、干し柿を作りました。
今年の干し柿作り

紐につるした干し柿
昨日、今年の干し柿作りをしました。
今年も、10月20日ころに、猿が出てきて渋柿を食べ始めました。
慌てて、生っていた渋柿をみんな採りました。
そのまま置いておくと、食べられるだけでなく、餌づけすることにもなるので、みんな採ることにしています。

猿が食べた渋柿
そろそろ食べごろと思ったのか、食べ物がなくなったからなのかわかりませんが、やってきました。
猿は、こんな感じであちこちの柿を手当たり次第食べます。渋いからなのか、先の方だけ食べては捨て、つぎの柿を食べます。
ダイコンなども好物ですが、食べる時はこんな感じです。
まったく、行儀が悪い!
今年は、夏から雄猿が出没してほとんどの家の野菜を食べ荒らしていましたが、村が捕獲してくれました。
その後は、猿を見かけず、やれやれと思っていたのですが、
とうとう、また、やってきたと言う訳です。
柿は、本当は、もう少し時間をおいておいておきたかったのですが、しかたなく、採りました。 (・_・、)
「採ったのは、2週間ほど前なのに何故いまごろ干し柿を作るの?」、と思われるかも知れません。
すぐに作っても問題ないかもしれないんですが、
もう少し気温が低くなる方がカビが生えにくいだろう、と思い、昨日作りました。
いままでも、干し柿を作っていますが、
カビをはやしてしまうことがあり、去年から、このようにしています。
カビ対策として、熱湯につけて干したり、焼酎をかけたりするのですが、気温の影響が大きいように思います。
2週間ばかり、皮つきのまま柿を保管する必要があるので、めんどうですが、仕方ありません。
干し柿の作り方

柿の実のつき方
ここで、干し柿の作り方を説明しておきます。
柿は、写真のように、枝に果柄(カヘイ)を介して実をつけます。
写真の矢印の部分で切ることによって、枝をT字状にします。
こうすることによって、紐に容易にとりつけることが出来ます。
うまく考えたもんですね。

皮を剥く前の柿
この柿は、採ってからそのまま常温でおいていたものですが、それほど柔らかくなっていません。
でも、はやめに採ったためか、さすがに色はあまりよくないですね。
この柿は、植えて5年程の柿の樹にやっとなり始めた柿で、ことし初めて干し柿にするものです。
収穫時期が早かったので、甘味がどうか気になるところです。

皮を剥いた柿
恥ずかしながら、少し荒っぽい剥き方ですが、皮を剥いたあとの状態です。
面倒ですが、ひとつひとつ剥くしかないですね。 (^.^;
皮を剥いたあとは、熱湯に少しつけ、紐に取りつけます。
あとは、風通しをよくしてカビが生えないことを祈りながら、乾燥するのを待つだけです。
乾燥は、廊下で行っています。
以前は、軒下で行っていたのですが、雨に濡れたり、虫が飛んで来たりで、イマイチでした。
廊下だと、網戸で外気を取り入れることができ、虫や動物も来ないので、少量を作るには、ここが一番よさそうです。
この後は、2週間ほどしてから、手で揉みます。
そして、適度に乾いたら、密閉した缶に入れ保存します。缶の中に藁や乾燥材などを入れて、乾燥するようにします。
うまくできれば、12月末ころには、表面に粉が吹いた干し柿ができるはずです。 ヽ(^。^)丿
今年は、うまくできるんかな~
干し柿について
干し柿がなぜ甘くなるかを調べてみました。
渋柿が渋いのは、水溶性のタンニンが含まれているためだそうです。
干し柿は、水溶性のタンニンを不水溶性にすることができるので、渋みを感じ無くなるとのこと。
すなわち、干し柿は、皮を剥くことによって表面に被膜ができるため、果実が呼吸できなくなってアセトアルデヒドたまり、タンニンを不水溶性にすることができるようです。
渋柿の渋を抜く方法に、ヘタにアルコールを濡らす方法やドライアイスを使う方法がありますが、いずれもアセトアルデヒドによってタンニンを不水溶性にしているのだそうです。
昔の人は、経験で知ったんでしょうね。
カキの花言葉は、「自然美」、「優しさ」、「恩恵」、「優美」、「恵み」、「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」。
9/26、 10/24の誕生花です。
おわりに
今年も、干し柿をつくりました。我流ですが、干し柿作りで一番気をつかうのは、カビをはやさないことです。猿やカビに悩まされながらの悪戦苦闘です。
参照サイト
Wikipedia 干し柿