南高梅(ナンコウウメ)は、和歌山県のみなべ町を発祥地とする白梅で、梅の中では最高級品とされます。果実が非常に大きく、果皮が赤みを帯び、果肉が柔らかいのが特徴です。我が家で、10年ほど前に植えた南高梅の手入れの様子などについて書いています。
我が家の南高梅
空き地に植えた南高梅の樹

ナンコウウメ(南高梅)の樹
家の近くの空き地に、10年くらい前に植えた3本の南高梅が、幹も太く、5mくらいの高さになりました。
離れた山にも植えているのですが、鹿に枝を食べられたりで、まだ実をつけるまでには育っていません。
苗が小さいうちは鹿に狙われますが、樹が大きくなり、鹿が背伸びをしても、葉に口が届かないくらいになると、鹿の被害がなくなり、猿も食べないので、当地のような鹿がいて猿が住んでいる土地では、ありがたい果樹だと思います。
写真に写っている3本の南高梅は、最近では、結構実をつけるようになってきたのですが、一昨年は10kgくらい、去年は残念ながら5kgでした。(>_<)
(2021年は40kgほどで、豊作になりました。2021年7月記入)
去年は、隣に植えているキウイも不調だったので、気候や受粉がうまくいかなかった可能性もあります。自然まかせなので、仕方がないのかもしれません。
本場のように、ミツバチを飼うところまでもできませんし・・
そんなこともあって、今年は、いつもより丁寧に剪定し肥料をあげたつもりです。
今年の南高梅の花

1月中旬のツボミ
一か月前にはまだ硬そうだったツボミですが、
1月になり、樹全体のツボミが膨らんできました。
そして、早いものは、冒頭のように花が咲きました。

膨らんできたツボミ(2月8日)
花が咲き始めるのは、日当たりにいいところからで、咲く順番は、毎年ほぼ決まっているように感じます。
日光は、偉大ですね。当たりまえのことかもしれませんけどね。

南高梅の花(2月11日)
もうすぐ、樹全体が、花になるはずですね。
この時期になると、楽しみで、毎年「まだかな」と何度も見に行きます。
今年の手入れ
剪定

南高梅の枝
今年も、1月に枝の剪定をしました。
毎年樹が大きくなり、枝もたくさん出てくるので、
そのままにしておくと、近所迷惑にもなるので、枝を切る必要があります。
剪定と言っても、専門家ではないので、いい加減なものですが、
栽培の解説本やyoutubeなどを参考に、つぎのような点に気を付けて行っています。
- 全体に日が当たるようにする。
- 枯れた枝を取り除く。
- 込み合ったり、絡み合った枝を切る。
- 樹が大きくなり過ぎないよう枝の先端を切る。
その他で気を付けることは、
梅の木はあまり強くないためか、よく樹から落ちてけがをしたという話を聞くので、脚立や、高枝切ハサミを使い、なるべく樹に登らないようにしています。
安全第一です。
肥料散布
肥料もやらずに、収量だけを期待するのは、ずうずうしすぎるんでしょうね。
そういえば、去年は肥料をやっていなかったので、今年は、一袋15kg、98円と格安の鶏糞を買ってきて散布しました。
以前も、いただいた肥料を撒いたところ、その年はたくさん採れた記憶があります。
いまの時期と、収穫した後にもやるのがいいようなので、真面目に、忘れないようにしたいと思います。
4月についた実

4月についた実
花が終わった後に、実がつきました。
そこそこついているようですが、せっかくついた実なので、落ちないことを祈っています。

枝についた実
南高梅について
和歌山県を主産地とする白梅で、たくさんある梅の中でも、最高級品と言われているようです。
2006年に、地域団体制度商標制度の認定第一号に認定されたとのこと。
実が大きく、種が小さい品種で、梅干しや梅酒などに利用されています。
私も最初になった実を見たときは、大きいので、これが梅かと驚きました。
開発の詳細などは、Wikipediaに詳しく書かれています。
梅の花言葉は、花のいろによっていろんな形でつけられています。
白梅の花言葉は、「気品」、
梅全般の花言葉は、「高潔」、「忍耐」、「忠実」、
赤色の梅(紅梅)の花言葉は、「優美」。
花言葉の由来は、以下のようです。
梅の花言葉は平安時代が関係しているものが多いです。学問の神様である、藤原道真が太宰府に左遷されたとき、大切にしていた梅の木が飛んできたといういい伝えが残されており、そこから「忠実」という花言葉がつけられたといわれています。
赤や、ピンクの花を咲かせる「紅梅」と呼ばれる梅も平安時代に清少納言が愛したことから「あでやかさ」という花言葉がつけられ、白の花を咲かせる「白梅」は紅梅のかわいらしさより、気品溢れることから「気品」がつけられました。
おわりに
今年も、南高梅の花が咲き始めました。
この花を見ると、春を感じます。
桜に花もきれいで、華やかですが、春に先駆けてさくところがいいですね。
もちろん、実が採れるのが第一です。
今年の我が家の収穫はどうなるのか、気になりますが、
当面は、花を楽しませてもらいたいと思います。o(^∇^)o
参照サイト
Wikioedia 南高梅
green Snap 梅