気が付くとフキノトウが出ていました。近くの畑の隅に生えているフキなので、よく行き来しているのですが、気がつかずにいたようす。今年も元気よく芽を出してきました。フキノトウは、いよいよ春が近づいてきたことを実感させてくれますね。
今年のフキノトウ

あちこちに出たフキノトウ
この様子だと、けっこう以前から芽を出していたんでしょうね。
早いものは、花の状態というんでしょうか、食べる適期を過ぎているものもあります。
大きなもの、小さなものと、いろんな大きさが見られます。
フキノトウと言えば、この姿がおなじみですが、

フキノトウのツボミ
写真のような、ツボミの状態が食べごろのようですね。
ツボミもいくつか見られるので、
さっそく春の味、苦みを味わわせてもらおうと思います。
フキノトウの花と綿毛

フキノトウの花(3月)
食べごろを過ぎたフキノトウがどうなるでしょうか、
今年のフキノトウも早いものは、花が咲いていますが、
油断していると、このように、あっという間に花が咲きます。
人にとってはあまり関心を持たれることなく、
綺麗な花という感じでもないですが、
フキノトウは淡々と自然の営みを続けていくんですね。
フキは雌雄異株(シユウイシュ)なので、雌雄で花の形も微妙に違うようです。

フキノトウの綿毛
花が咲いたあとは、綿毛をつけます。
やがてこの綿毛が飛んで、遠くに種を落とすんですね。
山崩れの後に現れた新しい地面などに、フキ見かけますが、
綿毛で飛んできて種を落とし、発芽したものだと思います。
フキは地下茎でもよく繁殖しますが、種でも増えるんですね。
3月のフキ

3月のフキ
3月になって、フキノトウも少なくなってきました。
変わって、小さなフキの葉が出てきています。まだ小さくて、直径が2cmくらいでしょうか。
いまは、見過ごしそうなほどですが、時間がたてば茎が50cmくらいでしょうか大きく伸び、葉も20cmくらいにはなるでしょうか。
育ってくるのが楽しみです。
フキノトウ(蕗の薹)の基本情報・花言葉
フキは、樺太、朝鮮半島、中国でも見られ、日本では、北海道から沖縄まで分布する雌雄異株のキク科フキ属の多年草です。
フキの名前の由来は、はっきりわからないようです。
フキノトウは、フキの地下茎から出てきた花だけをつける茎で、花茎と呼ばれるものです。春の最初に出てくる山菜として良く知られています。
花期は3~5月で、葉が出る前に花茎をのばしますが、これをフキノトウと呼びます。
フキノトウは雌雄異花で、苞葉で包まれ、茎の先に直径が5~10mmの筒状花でできた頭状花がつきます。雄株の雄花は、黄色味がかった白色で花茎の丈は20 cmほどで生長が止まり、花が咲き終わると褐色く枯れます。雌株の雌花は白っぽく、受粉後に花茎の丈は40 ~ 70cmほどになり、タンポポのような白い綿毛(冠毛)をつけます。綿毛には種がついており、風で運ばれる風散布型種子です。
花が終わると、30~80cmの葉柄を出し、その先に幅15~30cmほどの葉をつけます。
フキノトウは、山菜としてフキノトウ味噌や天ぷらで食べることができ、
フキの葉柄は、佃煮や煮物などでいただくことができます。
フキノトウの花言葉は、「待望」、「愛嬌」、「真実は一つ」、「仲間」。
おわりに
うっかりしていて、気が付いた時には、花が咲きそうになっていた今年のフキノトウです。
寒い寒いと思っていましたが、先日から時々ふった雨で、一気に出てきたようです。
春は着実にやってきていることを実感します。(*^。^*)
参照サイト
Wikipedia フキ
散歩のついでに フキノトウ