ワサビは、根を薬味として使いますが、葉もお浸しにすると美味しくいただけます。3月になって、林地で作っている畑ワサビに若葉が出て、花が咲いたので採ってお浸しにしました。少しピリッとする味がなんとも言えません。ここでは、お浸しの作り方を説明しました。
畑ワサビ(畑山葵)の若葉を使ってお浸しを作りました
本当は、水が流れる中で栽培したいのですが、水の管理がむつかしいので、林地の日陰で湿っぽいところで、ほんの少し畑ワサビを作っています。
畑ワサビと言っても苗は、根を擦って刺身やお寿司に使うワサビと同じものです。
ワサビは、常に水が流れている環境でないと根が大きくならないので、畑ワサビは、葉や茎を利用するのが普通のようです。
今年も少しばかり採れたので、苗の様子とともに、採れた葉・茎で作ったお浸しについて書きました。
畑ワサビの若葉や白い花

林地で作るワサビの若葉や白い花
作り始めてから、もう10年くらいになるでしょうか、スギ林の湿気が多い傾斜地で畑ワサビを作っています。
畑ワサビは、強い日を浴びることを嫌うので、スギ林などの日陰が敵していると聞き、始めました。
面積を増やしたいのですが、土地が良くないのと、鹿に食べられるので、細々と作っています。

ワサビの白い花
それでも、今年も元気で茎が伸びて葉が出て、花も咲きました。(^_^)
林の中で咲く可憐な白い花です。
ワサビは、アブラナ科の多年性で、白い花を咲かせますが、3月から総状に小さな花をたくさんつけています。

近くで見たワサビの白い花
近ずいてよく見ると、一つ一つが競って咲いているようにも見えます。
花びらは4枚で、倒卵形(トウランケイ)で6mmくらい、雄しべが6個ついています。
この花にやがて、莢(サヤ)が付き、6月ころには熟します。
種は小さく、食べられません。9月ごろに熟すので種を採取してまくことによって、増やすことができます。
お浸し作り

収穫した葉・茎・花
とってきたワサビの葉・茎・花で、お浸しを作りました。
葉ワサビとか、花ワサビと呼ばれるようですが、この部分でお浸しを作ります。
まず、最初に水でよく洗います。

短く切って塩を少々
つぎに、食べやすい3~4cmくらいの大きさに切り、ボールに入れます。
そして、塩をふりかけ、熱湯を注ぎます。

熱湯を加えます
葉がシンナリしてきたところで、お湯を流し、水気を切ります。

湯を切り、よく揉みます
お湯を切ったあとは、手でよく揉みます。
この時、醤油をいれるのもいいと思いますが、今回は省略しました。
良く揉むと、茎の部分も柔らかくなって、食べやすくなります。

良く絞って瓶に密封
今回は少ないので、瓶詰めするほどでもないのですが、熱湯消毒した瓶に入れ、出来上がりです。

醤油でいただきました
昨夜作ったお浸しを、今朝味見しました。
本格的に食べるのは、もう少し時間が経ってから(1週間くらい)の方がいいようです。
ピリッとした辛みがあり、いい味がしていますが、もう少しおいてから食べることにしたいと思います。(^_^)
ワサビの基本情報・花言葉
ワサビ(山葵)は、日本原産で、北海道から九州の渓谷や渓流に自生するといわれるアブラナ科ワサビ属の多年草です。
ワサビを山葵と書かれるのは、葉がゼニアオイ(銭葵)に、にているからとされますが、平安時代には、和佐比と書かれていたようです。
悪(わる)・障(さわる)・疼(ひびく)の組み合わせという説があるとのことです。また、セイヨウワサビと区別するために本ワサビと呼ぶこともあるようです。
学名は、Wasabia japonica。
英名は、Wasabi, Japanese horseradish。
花期は3~5月で、長く伸びた茎に、短い総状の花序で、白色の4枚の花びらの花をつけます。
葉は、高さ20~40cmに直立した茎の先につき、直径6〜12cmの円形で、表面には光沢があります。
根は根茎になり、太い円錐形で横筋があり、細い根を出します。
独特の刺激性のある根茎や葉が、薬味や調味料として使われます。また、葉や茎は、お浸しなどで食べられます。
ワサビの花言葉は、「実用」、「目覚め」、「嬉し涙」で、5月26日の誕生花です。
刺身やお寿司のワサビのツーンと来る辛さに由来する花言葉のようですね。
おわりに
春は一斉に植物が成長し始めるので、すべての山菜に対応していると、大変です。
ワラビ、ワサビ、ヨモギ、ゼンマイ、タラノメ、イタドリ、・・などなど、せっかくの自然の恵みなので、ほどほどにいただきたいと思います。
4月になり、いまの時期は、春の勢いに圧倒されそうです。 *\(^W^)/*
参照サイト
Wikipedia ワサビ
松江の花図鑑 ワサビ
花言葉-由来 ワサビ