山菜で馴染みのあるイタドリ(虎杖)で、ジャムを作りました。イタドリは、炒め物や煮物などでよく食べられますが、ジャムにしても美味しいので、今回作りました。子供のころ、生で食べたり、水車や笛を作って遊んだイタドリですが、いろんな食べ方でも楽しめます。
山菜として利用されるイタドリ(虎杖)でジャムをつくりました
イタドリの採取

山に生えるイタドリ
イタドリ(虎杖)が、あちこちに生えています。
写真は、ことし生えたイタドリですが、横には、
去年生えて大きくなって枯れ、茶色くなったイタドリも残っています。
軽くて丈夫なので杖にもするそうですが、子供のころに、刀の鞘にして遊んだように思います。
イタドリは、酸っぱいためか、猿はあまり食べないようですが、
鹿には食べられるため、石垣や鹿が立ち入らないところなどに生えているものを取ってきました。

元気に生えるイタドリ
子供のころは、水車を作ったり、笛を作って遊んだことはないでしょうか?
昔は、自然の中で遊んでいたのですが、今とは様変わりですね。
昔の遊びも捨てたものではないとも思いますが、どんなものでしょうか。

採ったイタドリ
イタドリの茎には、写真のように赤い点々が、たくさんついています。
漢字で、「虎杖(コジョウ)」と書くのは、この点々から虎が連想され、
また、古くなったイタドリが杖にもなるとして、名つけられたとのことです。
余談が長くなりましたが、このイタドリを使ってジャムをつくりました。
イタドリのジャム作り

輪切りにしたイタドリ
イタドリ ジャムのレシピは、インターネットにいろいろ紹介されているので、参考にさせていただきました。
写真は、イタドリを輪切りにしたところですが、
事前準備として、
- 採ってきたイタドリをよく洗い、
- 葉を取除き、
- 熱湯したお湯に色が変わる程度の短時間茹でました。
使った材料は、
- イタドリ 900g
- 砂糖 400g
- レモン 1個
(砂糖は少なめでもいいかもしれません。)
普通は、茹でたあとで、皮をむきますが、手抜きをしてそのまま、2~3mmくらいの輪切りにしました。

砂糖を投入
輪切りにしたイタドリの中に、砂糖を入れてかき混ぜ、水分がでてくるまで待ちます。
10分程度だったでしょうか、混ぜると水分で、タプタプになります。

水分が出てきます
思ったよりたくさんの水分がでてきますので、火にかけます。
最初は強火で加熱し、沸騰してきた後は弱火にして、
焦げ付かないようにかき混ぜながら煮ます。

火にかけて煮ます
イタドリは、煮すぎるととけるようになるので、煮物にするときは気をつけますが、
ジャムなので、心配はいりません。
最終的には、30分くらい煮たかと思いますが、次第に形がなくなってきます。

レモン汁をいれます
煮詰まってきたころで、レモン汁を入れ、さらに少しにます。
レモン汁は最初から入れてもいいようですが、
イタドリの独特の匂いを和らげる効果があるようです。
これで、出来あがりです。
少し、にたりなかったかもしれませんが、美味しく出来上がりました。
自家用なので、皮もそれほど気になりませんが、必要なら濾すといいですね。

出来上がったイタドリ ジャム
おわりに
以前、一度作ったことがあるイタドリ ジャムを作りました。
イタドリの見た目からジャムは、あまり想像できなかったのですが、
美味しくいただけそうです。
山菜類は、一時期にたくさん出てくるので、
保存して長く食べることができるジャムは重宝します。(^_^)
イタドリの基本情報・花言葉
イタドリは東アジア原産で、中国、台湾、朝鮮半島や日本全土で生えるタデ科ソバカズラ属の多年草で、雌雄異株(シユウイシュ)です。
繁殖力が強く、海外ではワースト外来種と扱われています。
別名は、スカンポ、ゴンパチ、スッポンなど地方によって種々あるようです。
学名は、Fallopia japonica。
英名は、Japanese knotweed。
花期は7 ~ 10月で、雌雄異株です。葉腋と枝先に、円錐花序で、白か赤みを帯びた小さな花を多数つけます、花被片は萼片5枚で、花びらはありません。
花が終わるとハート型の3稜ある実ができ、秋に熟します。
葉は互生し、葉は先が尖った卵形から広卵形で、長さ6 ~ 15 cm 幅7 ~ 15 cmです。
草丈は、30 ~150cm ほどになります。
山菜として、生食にしたり、煮物にいれたり、いろんな形で食べられますが、生薬としても使われ、下痢止めや利尿の薬効があるとされます。
イタドリの花言葉は、「回復」で、10月5日の誕生花です。
イタドリが薬効があるとされることに由来するようです。
参照サイト
Wikipedia イタドリ